らいてぃん・とぅないと

主に眠れない夜に、筆は進む。

3/9 侍ジャパン

Switchのマリカ8を昼から侍ジャパンの試合が始まるまでずっと家族でやりまくり、試合後も少しやったのだが、試合後のレース中はずっと侍ジャパンのここが良かったとかここは頑張ってだとかを考えていた。色々考えているうちにここであれこれ書きたくなったので書いていこうと思う。

○打撃陣
まあ本番ではないので負けてもあまり考え込み過ぎないで欲しいとは思う。もちろん勝つに越したことはないけれども。
稲葉監督は試合後、打順が悪かったと言っていたが、私は打順は悪くなかったと考える。他にも呼んでいる選手がいるので実際にそうする訳にはいかないが、今日の二戦目で昨日と全く同じ打順を組んでも大丈夫だと思うぐらいだったりする(強いて言えば、京田選手が9番というのは少し勿体ないかな…)。昨日のスタメンのうち、今日もスタメン出場する選手は少なくとも四人は出るだろう。昨日打てた選手は良いとして、昨日打てなかった選手は今日こそアピールを頼みたい。
守備位置については、近藤選手がDHでないのは少し違和感というか、代表の試合となると厳しいかなと感じた。確かに昨年度は左翼守備をやっていたが、一昨年以前はDHばかりであったから、代表の左翼手と見るのはまだ早かったかなと思う。昨日の近藤選手は打撃面でも苦戦気味だったので、今日は出来ればDHで出場させてみて欲しい。近藤選手の打撃を最大限活用出来る起用法が見つかれば代表としてはとても大きいはずである。

○投手陣
やはり中継ぎ投手が難しい。先発投手が二番手以降に出場する場合はそこまで問題ないのだが、どの年代でも中継ぎ投手が登板する時に何かしら課題が見つかっているように思う。今年に限っての問題であれば今年呼んだ選手の頑張りどころなのだが、優勝した2009年でさえもダルビッシュ投手が抑えに回るなどしており、本職が中継ぎの選手が何年も抱えている問題であるから、本番前にそろそろ打開策が欲しい。
具体策としては私は、建山コーチの他にもう一人投手コーチを呼べたら嬉しいなと考えている。現状、監督もヘッドコーチも野手であり、投手のコーチが彼しかいないというのは負担が大きいように感じるので…。実際にどのくらい効果があるかは未知数だが、検討してみて欲しいところである。

本番で同じような負け方をしないよう、今のうちに課題を見つけまくっておくのがとても大事である。今日は昨日のことは引きずり過ぎずに、もう一度各選手持ち味を見つめ直し、またコーチ陣はそれを引き出せるように、奮起して頂きたい。

3/2、3/3 オープン戦

三月に入ると(プロ野球は三月末から開幕なので)いよいよだと思うものである。どうしても野球がない時ほど野球の話をしたくなってしまい結局オフシーズンのブログ内容がほとんど野球関係になってるなぁと反省しつつ、昨日今日の試合を振り返ってみる。

3/2 オープン戦(対ヤクルト)
○総評みたいなもの
オープン戦における東京ドーム初戦、しかも週末という事で、観客が落胆するような試合にだけはしないでくれよと思っていたこの試合、逆転サヨナラ勝ちというむしろ盛り上げ過ぎなくらいの内容だった(というか客足が少なくても観客を落胆させないで欲しいのは当然であるが)。

○特に注目していた点
・中継ぎ陣
2日3日の二試合は中継ぎに一番注目しようと思っていた。勿論去年のウィークポイントだったから。
まず鍬原選手。前回の練習試合もだがこの日もよく打たれた。私が見た感じでは「三振をとるタイプなのにストライクゾーンで空振りや見逃しがとれていない」のが最大の原因だと考える。これは二軍で出直す必要がありそうだ。空振りや見逃しがとれるよう球速を上げたり変化球の制度を高める、又は方針を変えて打たせて取る術を研究してみるなど色々やってみて欲しい。
次に大江選手。最初は先発で使うのだろうか?と思っていたが、ここ最近の登板を見て、中継ぎで使いたい気持ちが正直わかる気がした。とにかくテンポが良く、流れが相手に行きそうなのをせき止める力があるように感じる。もしこのまま一軍中継ぎを託そうと考えているなら、オープン戦の間に是非連投テストをしてみて欲しい。それが出来るなら一軍はほぼ確実ではなかろうか。
最後に光夫選手。背番号の通り、まさに山口鉄也のようだった。この投球なら勝利の方程式は担えると思うので、あとはもう何度か投げてもらって例えば走者を出した時に崩れないかなどをチェックして頂きたい。

3/3 オープン戦(対ヤクルト)
○総評みたいなもの
メルセデス選手に不安を感じた方もいるかもしれないが、バイト終わりの私はまあこんなもんかという感じで結果を見た。メルセデス選手が今日捕まり気味だったのは恐らく全体的に球速が遅かったから。最初に打たれたのを気にして慎重になり過ぎたか久々のドームで考え過ぎたかだと思う。打線は安打数が少ないが、四球はかなり多かった。ボール球を見逃すのは大事だが、それを考え過ぎて好球を見逃すのは勿体ないので、開幕までに好球必打の感覚をしっかり身につけて貰いたい。

○特に注目していた点
・中継ぎ陣
クック、田原、桜井の三選手が登板したが、全員良かった。特に桜井選手は本当に前と全然違うなぁという感じである。前までは球種は多いがどれも中途半端な感じがしていた。それが全体的にレベルアップしていて、今は開幕一軍を十分狙えるぐらいに来ているのではなかろうか。
今日の三人に昨日の左腕二人を合わせれば五人は人員が揃う。あと二人ぐらい欲しいので、他のメンバーも(教育リーグで試すつもりかもしれないが出来れば一軍で)試してみて欲しいところ。

次は広島戦。個人的には打線より投手が頑張って欲しいと思っている。去年は打てなかったというよりよく打たれて負けた試合が多かったように思うので。

2/23、24 オープン戦 & 2/26 練習試合

本当は一試合終わるごとに記事を書こうと思っていたのだが…工学部三回生にもなると春休みでも研究室見学などタスクが多くなかなか書く時間をとれない(と言い訳しておく)。今日は何が何でも休むと決めているので、書きたかったことをまとめて書いていこうと思う。

2/23 オープン戦(対楽天)
○総評みたいなもの
この試合は選手に関しては下手したら三つの試合の中で一番言うことがないかもしれない。私としては本当に、勝てなかったことぐらいしか文句はなかった(その勝てなかったことですら、オープン戦である以上そこまで問題は無い)。

○特に注目していた点
・野上選手
野上選手はやはり組み慣れた炭谷選手が良いのだろうか。無難だった。オープン戦初戦の早い回から複数イニング投げる機会を貰っているということは、先発としてしっかり期待されているということだと思うから、是非先発ローテにしっかり入り、ポジションを守り続けて欲しい。

2/24 オープン戦(対日本ハム)
○総評みたいなもの
なんというか、何で23日あれで負けて24日これで勝ったのだろう…という感じだった笑。八回以外無得点なのはしっかりして欲しいというのが率直な感想である。シーズン中に和真選手がいなくなるのは考えたくないが、いなくてもある程度点をとれないといけないのは間違いない。

○特に注目していた点
・ビヤヌエバ選手
右腕が苦手とされている彼が、金子選手や上沢選手など、パ・リーグでも特に実力ある右腕との対決でどうなるかはとても注目していた。結果はなんと彼だけ二出塁(一安打一四球)で他は全然(陽選手の内野安打とゲレーロ選手の四球ぐらい)という、これは喜んで良いのか悪いのか…笑。ただ、ビヤヌエバ選手だけに限って言えば、ますます期待度が増したという感じだった。

2/26 練習試合(対中日)
○総評みたいなもの
打線はよく点をとっていたし、投手も鍬原選手が炎上してしまったが他はしっかりまとめていた。鍬原選手は今日はかなり悪かったけれどもまだプロ入りからそんなに時間が経っていないのもあるから、じっくり鍛え直して欲しいところ。また、ゲレーロ選手があのコース(ちょっと真ん中寄りのインハイ)をホームランにするとは思っていなかったのだが、これをシーズンで出来たら凄い成績を残せるだろう。

○特に注目していた点
・高橋優選手
紅白戦以外でのプロ野球球団との対戦ということで、どれぐらい出来るか楽しみにしていた。結果は三回無失点ととても良かった。特に、走者を出してからもきちんと抑えるという面は新人ながら他の選手(萌生選手とか…)に見習って貰いたいなと思ったほどである。

・和真選手
背中の張りでちょっとの間休んでいたが大丈夫だろうかと思っていたが、今日の試合を見る限りは大丈夫そうだ。とはいえ本当に身体にだけは気をつけて欲しい。主力ではあるがこれからが楽しみな選手でもあるので、どうか長い活躍を。


研究室の希望届も近いうちに提出するので、これからはもう少し更新のペースを上げたいところ。来年度は研究室のことも書ければ…と思っている。

2/11 読売紅白戦

前日に引き続き二回目の紅白戦が行われた。今回は宮崎キャンプ最後の日ということもあり、最後のアピールの場となったわけだが、皆それぞれ良い動きをしていたように思う。前回は今村選手だけやや心配な内容だったが今回は特に心配な選手はいなかった。

○特に良かったと思う選手
私としては、桜井選手が特に良かったかなと考えている。少し前なら二回投げれば三失点ぐらいはしてしまっていただろうが、昨日はテンポよく抑えられていた。先発で勝負するにせよ中継ぎで勝負するにせよ、彼の場合まずはスタートラインに立つ必要があると思っていたので、今回の結果から、第一関門は突破したかなと。無事一軍生き残りを決めたので、次は対外戦で更にアピールして頂きたい。

○一軍昇格を決めた選手について
まずは大城選手。打撃面の魅力は素晴らしいのだが守備面がまだまだだと思うので、一軍の素晴らしい先輩達(小林、炭谷、阿部の三選手はいずれも日本代表経験者)に学べる事は全て学んで欲しい。また仮に一塁コンバートをするにしても、中島選手が手本になってくれる。
大幾選手。私は二軍メンバーの中では彼が圧倒的にアピールしていたと思うので、昇格を知った時は非常に嬉しかった。寺内選手の後継としての代走守備固めはもちろん、尚輝、俊太両選手の中に割って入ってやろうぐらいの強い気持ちでこれからも頼みたい。
立岡選手。最後の二回の紅白戦で便利屋なだけでないというのを見せてくれたように思う。他の若手選手と比べると少し歳上だがまだまだ伸びしろのある選手。ここからももっとアピールして欲しい。
戸根選手。不足気味の左の中継ぎの中で切符を掴んだ。一時期はコントロールがかなりアバウトで心配だったのだが、今は大分修正が効いてきたかなという感じなので、継続して頂ければ。
最後に、工宜選手。支配下は目前だと思う。その日まで、またその日からも、好投を続けてゆくゆくは一軍レギュラーへと駒を進めて貰いたい。

○残念ながら二軍降格してしまった選手、惜しくも一軍に上がれなかった選手について
まずは萌生選手。ファームで好成績を取ったとはいえまだまだ二軍で出来ることがあるのは間違いない。もう一度、一軍で通用する投手になるために必要なものをファームコーチと一緒に考えてみて、再挑戦して欲しい。
重信選手、慎吾選手。主力が多く入ってからの紅白戦におけるアピールが他の外野手に比べ弱かったのは否めない。だがキャンプはまだまだ続くし、開幕一軍のチャンスは全然ついえていないので、こんなもんじゃないというところをこれからも見せて頂ければと思う限りである。
最後に、畠選手。個人的に一番惜しかったと思う。だがコントロールがやや悪いのとピンチを作ってしまうのが早いのは一軍に行く前に直さなければならないところだろう。怪我に気をつけつつ更なるレベルアップを頼みたい。

何人か別メニュー調整は入っていたが、怪我による降格がなかったのは本当に素晴らしいことである。あとは全員完走だ。どんな課題に取り組むにしてもまずは元気にやることからなので、最後まで皆の無事を祈りたい。

2/10 読売紅白戦

テストとその後の謎の多忙期間により、随分と更新の無い期間が長引いてしまったが、昨日でようやくある程度片付いたのと、読売がキャンプで紅白戦を行ったため話のネタが大いにあるということで、久々にここで色々書いていこうと思う。

○紅白戦全体の感想
まず、昨日の紅白戦の第一の感想としては、「思った以上に収穫が多かった」ということだろうか。この時期から新戦力がいきなり魅せるというのはそんなに多くはないのだが、丸、中島、炭谷、ビヤヌエバの四選手が皆それぞれの活躍をしており、開幕がより一層楽しみになったものである。特に丸選手はやはり去年まで何度も読売を苦しめただけあり、期待通りやってくれたという感じである。中島選手も、キャンプの最初こそ少しコンディション面で不安を抱えていたが、勝負強さは健在。今日の正午の紅白戦でも彼ら新戦力のパフォーマンスを楽しみにしたい。

○今回の紅白戦で私的に特に見たかったもの
まあこのようにタイトルを書いておきながら、見たかったものなんていくらでもあったのだが、その中でも特に注目したいなというか、これは検証しておきたいなと思っていたことが三つあり、「陽選手の右翼守備はどれくらいのものか」「ビヤヌエバ選手の選球眼はどうか」「ドラ1:高橋優選手の投球はどうか」である。
まず一つ目、全然言うことナシだった、というか元々陽選手は右翼手であったから何も心配はいらなかったのだが。それでも久しぶりであることに変わりはないので見ておきたかった。あれぐらいのことが可能なら本人の目標としていた全試合出場もバッチリ出来ると思う。
二つ目、左右投手からきっちり四球を選んでいたのでこれも問題ないと思う。あとは次の紅白戦で持ち前の長打力を見せて欲しいところである。まだ100%の力を出す時ではないとはいえ、見たいことは見たい。
そして三つ目。やや四球と深めの当たり(和真選手の中飛や炭谷選手の左犠飛など)が多かったかなとも思うが、初実戦で三回一失点ならば十分だろう。あとは堀内さんも言ってたように、シーズンで一軍に出しても戦えるような投手を目指してもらいたい。早めに出てきてくれなくても、長生きする投手になってくれれば私は嬉しい。

○唯一気がかりなこと
紅組10得点と白組6得点と打撃戦になったけれども、私としてはほとんどの投手には文句がない。特に田原選手や鍬原選手は一軍中継ぎメンバー入りへかなり大きな前進が出来たと思うし、シート打撃でけっこう打ち込まれていて心配だった森福選手もイニングを跨いでから一失点したものの割と抑えていたと思う。
ただ今村選手だけは不安が残ってしまった。3日に行われた最初の紅白戦における高田選手もそうなのだが、一度打線に流れを作らせてしまうとそれをなかなか止められない。やはり先発として戦っていく以上は悪い流れを断つ切り換えの能力は非常に大事になってくるので、次に乗り越えるべき課題としてこれからじっくり取り組んでもらいたい。二人ともそこさえ乗り越えられれば、恐らくローテーションの一角は担えるレベルになれる。もうひと踏ん張りである。

次の紅白戦では丸、和真の二選手の並びにしっかり注目していきたい。ここがしっかり機能すればシーズンにおいてそれ以上の脅威はない。まだキャンプであり練習段階ではあるが、本番できちんと結果を残すためにも良い結果を見せて頂きたいものである。

19年プロ野球キャンプ前考察:読売編3

〈前回の続き〉

◎先発
○「チャレンジ枠」を安心して設けるために
先発についてこれまでに一つ気になるニュースがあった。「六人目はチャレンジ枠にしたい」という原監督の考えを報じたものである。実際、高卒三年目の萌生選手や竜聖選手、去年のドラ1の高橋優選手など、試してみて欲しくなる選手はとても多く、私もこの考えには賛成である。
ただし、これを実現するには、五人目までに入る選手がしっかり仕事をする必要がある。この五人の選手として起用して欲しい選手は、外国人枠を投手野手二人ずつ且つ投手は去年ウィークポイントだった中継ぎに二人使って欲しいことから、「菅野、山口俊、野上、麗斗、今村の五選手」かなぁと思っており、この五人にチャレンジ枠を含めた六人のバックアップをして欲しいのが岩隈選手と考えている。特に頑張って欲しいのが野上選手と今村選手。野上選手は炭谷選手の加入を良いきっかけにして欲しい。今村選手は去年はシーズン途中から欠かせない存在となったが、今年は序盤からの活躍を期待したい。
外国人選手に関しては、全く出番がないなんて事は絶対にないと思っている。理想はあくまで「中継ぎ二人、野手二人」だが、不調も怪我もなかなか避けられるものではないので、(良くも悪くも)必ず出番は回ってくる。その時にしっかり仕事をしてくれれば。
中継ぎの不安が大きいこともあり、どうしても長く投げるのが他球団より重要になってくる。どの選手も平均投球回7以上を目指して頑張ってもらいたい。一人でも多くこの目標が達成出来れば勝ち試合は順調に増えていき、優勝がぐんと近づく。

◎中継ぎ
○不運にも一番補強が難しかったところ
去年の読売には「中継ぎを補強してもらいたい」と思った方は多かっただろう。去年圧倒的に苦労したポジションであるから当然であり、もちろん今年一番のポイントになってくる。しかし昨シーズンオフは補強をしようにも、補強の為に呼べそうな選手が国内にいたかと聞かれるといなかったとしか答えようがない状況だった為こればかりはどうしようもない。
そこで大事になってくるのが現存戦力をしっかりものにする事。一軍の中継ぎを任せられそうな選手自体は沢山いるので、あとは彼らをどこまで輝かせられるか。去年多く雇った新投手コーチの腕の見せどころである。

○私が思う「キーパーソン」
まずは最年長の上原選手。万全な状態に戻るまでしっかりリハビリして欲しい。中継ぎは調子が良いと登板数が多くなってくるので、ちゃんと回復してからでなければ取り返しがつかない事になる。首脳陣もそこはしっかり見極めて欲しいところ。
次に、田原選手。多分余程の不調がなければ原監督に大事な局面で起用して貰えると思う。上原選手や澤村選手が苦しんでいる時に一番助け舟を出せそうなので、あまり目立たないが重要度はかなり高いのではなかろうか。
最後に、森福選手。何故かというと、中継ぎ経験が豊富な現役左腕はもう彼しかいない。他の中継ぎ左腕を十分戦えるレベルまで伸ばすには、まず森福選手が先陣を切る必要があると思う。今年こそ一軍でしっかり投げて、本格的に中継ぎ転向をした光夫選手や若い池田選手、中川選手、戸根選手などの見本になって頂きたい。

読売編だけ明らかに書きすぎてしまった。本当は各球団三ページずつ書きたかったぐらいなのだが、そこは私の力量不足。今後の課題としたい。
今年は様々な選手、コーチの異動があり、去年までとはかなり違った様相になる事が予想される。それを良い方向に生かして、悲願の優勝、日本一を果たしてくれる事を祈り、今年も全力で応援する。

19年プロ野球キャンプ前考察:読売編2

〈前回の続き〉

内野手
○先輩に倣って継続した活躍を
去年の内野手は和真選手に尚輝選手、俊太選手と新戦力が盛りだくさんで見てて楽しかった。特に和真選手が22歳という若さで打率三割、本塁打30、打点100というとてつもない成績を残したのは本当に素晴らしいとしか言い様がない。
二軍で結果を出し、一軍で結果を出すことが出来た後にやる事は一つ、「一軍で結果を出し続ける」のみである。和真選手は去年はシーズン途中から四番を担ったが、今年は間違いなく初めから四番を担うことになるだろう。本人も目標にしていたが本塁打40、打点120を是非達成して欲しい。尚輝、俊太両選手は今年も正二塁手の座をかけてせめぎ合うことになる。互いの良いところを吸収しながら、より多く出塁し、より多くファインプレーをしてもらいたい。

○他の若手、新戦力について
上記三人の他にも内野手は大幾選手、山本選手、若林選手などまだまだ若手選手が沢山いる。内野手はスタメン四人+控え三人の一軍登録が濃厚で、スタメンとして和真、尚輝or俊太、坂本、ビヤヌエバの四選手、控えとして尚輝or俊太、中島の二選手を一軍登録したとしても一つ枠が空く。今のところサブ役として非常に使い勝手の良い大幾選手が少しリードしている感じがするが、他の選手も負けじと頑張って欲しい。「ずっと一軍、それでなくとも少しでも長く一軍」というのが目標であるのは若手も新戦力も同じである。
また、外野手登録の和田恋選手が一塁起用されることがあるかもしれない。ビヤヌエバ選手や他の外野手に挑戦状を叩きつけられるようにしっかりやって欲しいものだ。

◎捕手
○私が考える「理想の第二捕手」
一昨年のオフ、40代の相川選手の引退と当時36歳の實松選手の退団により小林選手が捕手最年長となり、ドラフトで新たに二人の捕手を獲得した時、「小林選手が後輩に色々教えなきゃな、でそれで第二捕手が出てくればな」と思っていた。もしこの体制で小林選手が攻守共に正捕手として申し分ない仕事をして、宇佐見選手がそれを見て第二捕手として育ったらどんなに素晴らしかっただろう。だが現実は甘くなかった、というより、捕手育成の難しさを改めて痛感した。小林選手はまだ「教えられる側」だなと思った。
何故上手くいかなかったのか、というのを他球団の捕手事情を参考に考えてみると、「第二捕手が経験豊富で正捕手に色々教えることが出来て、且ついつでも正捕手と代われる(=正捕手になれる)選手」である球団が捕手をストロングポイントにしているのでは、という結論が出た。例えば広島は會澤選手を石原選手が支え、西武は森選手を炭谷選手が支え、ソフトバンクは拓也選手を高谷選手が支え、という感じである(阪神編、西武編でもこれについては少し触れている)。このことから、この条件を満たしている捕手が球団にいない時点で、捕手で苦戦するのは仕方ないんだと考えを改めるに至った。それと同時に、第二捕手が一年目の選手というのはいかに「緊急事態」であるかもよくわかった。
炭谷選手の補強の一番の価値は、この体制をとれる事にあると思う。経験を小林選手に伝えてもらい、小林選手が厳しそうならいつでも代わってもらえるし、逆に本人が厳しそうなら小林選手と代えられる。ただ小林選手をスタメンで出し続けるだけで正捕手として育成しきれれば話は早いが、それが出来るなら各球団に捕手は五人以上も必要ない。炭谷選手が先輩としてアドバイスをして、且つライバルとして立ちはだかる。これによって小林選手が育てば今度は次の若手捕手にとっての先輩・ライバルになれる。読売は長らくほぼ阿部選手だけで戦ってきたが、今は捕手一人制の時代では無いと思うから、幻影を追い過ぎずに時代に沿った育成方針で堅実に育てる事が大事ではなかろうか。

○小林、炭谷両選手以外の捕手について
阿部選手はどうか無理だけし過ぎないようにして欲しい。怪我で何も出来なくなって終わるのは絶対つらいから、それだけはないように祈っている。
大城選手をはじめとする若手捕手陣は、いきなり一軍を狙うよりまず二軍でリードやキャッチング、盗塁阻止などの経験を積んで欲しい。阿部選手がやり切って引退、という時に誰か出てきてくれればOKである。

〈次回へ続く〉