らいてぃん・とぅないと

主に眠れない夜に、筆は進む。

末っ子の宿命

クリスマスが終わり、今年も残すところあと五日。今年は私にとっては色々と試練が多かったと感じているが、そのうちの一つに「兄と二人で下宿を開始」というものがある。

元々は一人暮らしをしようと思っていたのだが、一人じゃダメだと何度も言われたのを半年経った今でも思い出す。まあ私が頼りないだとか信用ならないとかアレコレ理由はあったのだろうが、当時は本当に一人暮らしのしたいさせないで揉めまくっていたものだ。

そして今、兄が先に帰省して二人暮らしの下宿に一人でいてひしひしと感じる。「やっぱ二人暮らしで正解だった」と。その理由としては、自身が力不足なのよりも、「メチャクチャ寂しい!」という事の方がよっぽど比重が大きい。この原因としては、私が「末っ子」として生まれ育ってきた事が主ではないかと考える。

生まれた時からいつも誰かに見守られていて、大抵の物事を誰かと一緒にやりながら育つ。基本的に末っ子はこうである。その結果どうなるかというと、一人になると不安だらけの寂しがりになる。(たまにそうでない逞しい人もいるけれど。)好奇心旺盛だったりするとそのクセして自身の知らない世界を見たくて早く独り立ちをしたがる。その結果が今の自分だなぁ…と、一人で住むには明らかに広い下宿で寝転がりながら思う。

寂しさを紛らわすのは別に必ず親戚に頼らなければならないなんてことは無い。友達と過ごしたりすれば良いのである。が、生憎そう都合よく下宿に一人の時に誘われたりはしないし、自分で誘っても何らかの理由で十中八九上手く行かない。親戚ってそういう意味での有り難さも大いにあるなぁと、一人の時に限って感じる。皆と過ごしてる時に感じられたら、いつもありがとうの一言を言えるだろうに。

今後、さらに歳を重ねると、嫌でも独り立ちする時がやってくるだろう。私は末っ子の宿命である、寂しがる気持ちとの戦いに打ち勝てるのだろうか。