らいてぃん・とぅないと

主に眠れない夜に、筆は進む。

読売捕手陣について~みんな違ってみんな良い

一昨日の試合は菅野投手と西投手がお互いフラフラしながらの接戦となり、昨日の試合はうってかわって桜井投手とガルシア投手の力強い投手戦という形の接戦になった。どちらも読売が勝ち、非常にテンションが上がっているのだが、ここで少し書いておきたい事が出来たので、いつもより短いが書いていく。

今日書く事は「読売における三人の捕手について」である。三人とは、小林・炭谷・大城の三選手の事だ。阿部選手はまだマスクを被るには時間が要りそうなので、この三人それぞれの長所について話したい。
まず小林選手は、「好調選手を止められなくするのに長けた捕手」だと思う。去年スガコバが圧倒的だったのもそうだし、今季は好調の山口俊投手を好リードしている。この特性を活かしたのが昨日の桜井投手とのバッテリーだったと考える。パ・リーグ相手に三度好投し、少しずつ勢いに乗る若手右腕の勢いをさらに加速させたことで、昨日の力投が生まれたのではなかろうか。
次に炭谷選手。彼は他の二人と比べ圧倒的に経験値を得てきている。この経験値によって「不調の投手や経験が少ない投手でも何とかコントロール出来る捕手」になっていると考える。今年は菅野投手が苦しんでいるが、彼が何とか支えているのは間違いないと思うし、今でこそ二軍調整中だがヤングマン投手や高橋優投手のリードは彼に任せるのが一番だっただろう。そして何より言いたいのが、桜井投手をここまで先発として頼もしく仕上げたのは間違いなく彼の功績という事である。当然本人の成長もあるだろうが、それをしっかり引き出せるのがさすがというところだ。これは若手捕手にはなかなか真似出来ないと思うので、やはり来てくれて良かったと思う。
最後に大城選手。「打力十分・一塁OKと便利さが武器の最高クラスの第三捕手」といったところか。捕手としてはまだまだ先輩の二人と比べると発展途上に思うが、彼は色々な起用に応えられるのが最大の武器であるように思う。どちらかに専念して欲しいという意見もあるだろうけれど、私としてはこれこそが最大の強みだと考えているので、これからも是非便利さを活かして日々攻守でレベルアップして欲しい。

今回、突然こんな事を書いたのは何より、「論争が起きすぎだと思ったから」である。あまりこのような事を言える立場ではないかもしれないが、どちらが良い、こちらは不要、みたいな意見で同一球団のファン同士で揉めて欲しくないのである。全員一軍にいるという事は、全員首脳陣が必要としているという事である。三捕手はそれぞれ「ライバル」ではあるが「敵」ではない。同じ読売巨人軍に所属しているから当然「味方」である。故に互いに落とし合わずに高め合っているのは間違いない。皆それぞれ長所があり、ここまでしっかり発揮してくれているのだから、文句は必要ないと思う。読売の悲願の優勝・日本一の為に、全員を応援すべきである。それが我々ファンにとって一番やるべき事だという風に考えている。

※追記
桜井投手は交流戦明けの初日は試合を作れなかったが、あれは是非皆様スポナビの一球速報を確認して欲しい。相手の吉見投手と揃ってアウトローをひたすら打たれているのが分かると思う。そもそもアウトローはそんなに頻繁に安打に出来るコースではない。恐らくこの日は審判のストライクゾーンが外寄りでインコースに投げづらく、アウト寄りに投げたら投げたで打者が踏み込んで打つ、という状態になっていたと考えている。何が言いたいかというと、あの時の桜井投手は(吉見投手もそうだが)ただ不運だっただけと思うのである。