らいてぃん・とぅないと

主に眠れない夜に、筆は進む。

2020プロ野球考察(日本ハム)

◎ノーモア急転直下
去年の日本ハムは何と言うか、7月以前と8月以降で全く別のチームを見ているかのようだった。首位と僅差の状態から一気に最下位になるというのが現実に起こってしまうのは、プロ野球に限らず勝負事の難しさ、奥深さの表れだろうか。
今回は、今季日本ハムが取り組んで欲しいことについて、珍しくどこかのポジションに焦点を置くことなく記していく。

〇若いチームのあるある(と個人的に思っていること)
あるポジションに焦点を置いて、という形式を取らずに書く理由としては、伸ばすべきポジションがあるというよりチーム全体として何とかして欲しいことがあるから、といったところだろうか。
昨季の順位推移を見た時に、どことなく「2015年の横浜」に似ているように感じた。あの時の横浜は前半は好調を維持していたが交流戦から調子が狂った。昨季の日本ハムも、前半に好調を維持するも後半につまずく、という点で一致しており、また当時の横浜とのもうひとつの共通点として「チームが若い」ということも挙げられる。若いチームは好調時の勢いを誰にも止められない代わりに、不調に陥ると抜け出すのが極めて困難であるという傾向が見られる。去年の場合、様々な選手の先輩にあたる中田選手の不振(と故障)とともにチームの低迷が続いてしまった。
これを踏まえると、今日本ハムに必要なのは「中田選手以外のチームの精神的支柱」ではなかろうか、と私は思う。当然中田選手にはまだまだチームを引っ張ってもらいたいが、一人だけでは非常に荷が重いうえ安定感を欠きやすい。例えば西川選手や近藤選手などにこれを期待したい。日本ハムには有望株の若手選手が多くいるので、彼らがより良い成績を残せるようにする為にもこれはとても大事になるだろう。