らいてぃん・とぅないと

主に眠れない夜に、筆は進む。

2020プロ野球考察(ソフトバンク)

◎日本一の球団にもある「忘れ物」
ソフトバンクは今、非常に良いチーム状態を保っており、まさに日本一の球団であると言えるが、それでもリーグ優勝と日本シリーズ優勝を兼ねるのが難しいというのが日本野球の面白いところというかレベルが高いところなのだろうか、と個人的には思っている。完全優勝を狙う常勝軍団の今年(と来年以降)のポイントを考えていく。
〇「日本一」とは異なる「リーグ優勝」の難しさ
ソフトバンクは昔は短期決戦より長期戦の方が得意だったイメージがある。実際にその時のスタメン一覧を眺めていると、メンバーのばらつきが非常に少ないのが見て取れる。少し打順などをいじる事はあっても大体同じ選手で回しており、長期戦を勝ち抜く為にはこのようにしたいところであろう。が、ここ数年は怪我人の多さに悩まされてなかなか出来ないのが現状である。今年も既に主力選手が何人も離脱している。これは球団関係者全員が考えなければならない問題で、どうして怪我が多発するのか迅速に究明する必要があるだろう。せっかく育て上げた選手が出られなくなってしまうのはとても惜しい。
今年は今のところ投手の怪我人が多いが、代役選手を立てるのはもちろん、登板数などにもしっかりと気を配っていただければと考える。良い選手は何度も起用したくなるところだが、将来の数年・十数年の事も考えて采配出来れば、より長い黄金期となって返ってくるはずなのだ。

〇他のポジション
一、三塁における内川、松田両選手の後継者として誰が出てくるかはかなり注目している。この二選手はソフトバンクだけでなく日本球界を長期間に渡って引っ張ってきており、故に越えるべきハードルはとても高い。大きな期待を背負うリチャード選手を代表とした若手選手陣は、時間をかけてでも良いので、少しずつ二人のレジェンドに近づいていただきたい。とにかく焦らないのが大事である。そもそも時間がかかって当然というレベルの最終目標であるから、焦って怪我だけはどうか避けて欲しい。