らいてぃん・とぅないと

主に眠れない夜に、筆は進む。

2020プロ野球考察(中日)

◎昨季5位でも今季は…
昨季の中日は最終順位自体は下から2番目だったが、上のチームとの差は小さく、シーズンの後半において見せた潜在能力も相まって今季のダークホースになる可能性は大いにある。与田監督初年度の去年の特徴としては何といっても、本拠地が本拠地なので本塁打こそ少ないが特に打率の面で打撃が非常に強く、繋がった時の破壊力は凄まじいものがあった、というところだ。
それでもシーズン後半まで成績が伸び悩んだのは、やはり投手陣が中盤までなかなか確立出来なかったことに尽きるだろう。今回はこの中日投手陣について所感を述べていく。
〇一昨年よりは良し、それでもまだ伸び代多し
投手陣が課題なのは今年に限ったことでは無い。昨季が始まる前にも私は「投手陣、特に日本人先発を何とかして欲しい」と書いた覚えがある。去年は大野雄、柳両選手の活躍によりこの課題の半分が解決したのだが、まだあと半分が残っている。大野雄、柳両選手と助っ人ロメロ選手の次に勝利数が多いのが何とルーキー梅津選手の4という、これが「半分の残った課題」をわかりやすく示している。
これの解決は決して簡単では無いが、何より一昨年のシーズンにおけるかなり厳しい状況(防御率4.36、リーグ最下位)から数値にして0.6も改善出来ているので、あとひと踏ん張りだとも考えている。先発も中継ぎも再整備して、久々のAクラス、久々の優勝へと突き進んでいただきたい。

〇他のポジション
これに関しても去年書いた覚えがあるが、「投手の課題は捕手の課題」である。今年も捕手の切磋琢磨に期待したい。やることはなかなか多いが、中日が強くなるには間違いなく避けて通れない道である。去年大野雄選手が復活したように捕手にも復活して欲しい選手は沢山いる。また頭角を現した加藤選手もまだまだアピールを続けて欲しいところ。
また、ポジションとは異なるが、打線の組み方にも注目していきたい。防御側有利な本拠地だけに、より打点を稼げる組み方を見出せれば上位がぐっと近づく。