らいてぃん・とぅないと

主に眠れない夜に、筆は進む。

2020プロ野球考察(西武)

◎投打のバランスと短期決戦
投手・捕手・野手と主力がチームを去っても、一時期首位に大差をつけられても最後には巻き返して優勝、というのはなかなか出来る事ではなく、やはり時間をかけて作り上げた強力打線は伊達じゃないと強く感じた。最後の課題:日本一とその為のCS突破に必要なのが、現状なかなか向上に苦戦している投手力、というより投打のバランスである。短期決戦は投打ともに十分でなければ勝てない(これは忘れ得ぬ2014年の読売のCSにも言える、こちらは打力が不足していた)。本記事では西武の投手力向上に必要だと思うことを記していく。
防御率3点台と4点台の境界
実は2017年までは西武は投手がそこまで悪くなかった。少なくとも防御率が3点台ではあった。これが2018年に4点台になってしまったのは、間違いなく西武を支えてきた様々な投手の放出がほぼ毎年続いたのが原因だろう。「一人」ではなく「何人も」抜けているのがポイントで、これにより他選手で穴を埋めづらくなるだけでなく、後年に向けての育成にも影響を及ぼし、今の状態になってしまった。
こうなってくると、まず育成の前に土台作りが必要であるように感じる。その環境は去年から所属した内海選手や今年帰ってきた松坂選手などのベテラン投手陣やコーチ陣などが一丸となって築く必要がある。今年だけでは実現し得ないかもしれないが、少し時間をかけてでも頂上に登り詰める為に取り組んで欲しい。

○他のポジション
秋山選手の後釜は、西武の野手育成環境なら誰かしら出てくる気はするが、誰が出てくるかは気になる。不動の1番の代わりを務めるわけだから、そこを目指す選手には出塁率と盗塁にとことんこだわっていただきたい。
また、個人的には長らくチームを支えてきた中村選手の後継争いにも注目したい。レジェンドと言っても差し支えない選手からポジションを引き継ぐ事になり、一朝一夕では解決しないと思う。中村選手が元気なうちに「この選手なら」と思う人が出てきてくれると西武野手陣の未来がもっと明るくなるだろう。