らいてぃん・とぅないと

主に眠れない夜に、筆は進む。

2020プロ野球考察(阪神)

◎長期戦を戦い抜ける投手陣
去年の阪神の終盤の追い上げは見事なもので、最終的にはCSFinalまで駒を進めた。長期に渡るシーズンで最後に笑う為には、終盤で誰かがバテたり怪我してもカバーしきれる投手力か野手力(?)が必要で、阪神にはそのレベルの投手力があったからこそ、CSの切符を掴む事が出来た。
今の阪神の課題は間違いなく「野手」である。ここで大事なのは「打線」ではなく「野手」ということ。本記事ではこの課題について書いていく。
〇「打線が課題」だと少し言葉足らず
阪神打線に課題があるのはその通りなのだが、守備の事を絶対に頭に入れておかなければならない。それゆえ「打線」ではなく「野手」が課題なのである。阪神野手陣は失策が多いだけでなく、記録に残らないエラーやミスもかなり多く、ただ打点や長打率が低いだけの場合より圧倒的に投手の負担が大きい。打撃力だけでなく守備力も向上しなければ、今年も投手が大変な思いをしてしまうので、ファンはまだしも少なくとも首脳陣はどうか「あとは打線…」という考えを捨てていただきたい。「あとは野手…」「あとは打線と守備…」が正解だと思う。
今の阪神の若手野手陣には、打撃と守備の双方を必ずセットでアピールしていただきたい。どちらかだけでは鳥谷選手(今年はいないが…)や福留選手に追いつけない。確実な世代交代の為の必須事項なので、大変なのは間違いないが頑張って欲しい。

〇他のポジション
ジョンソン、ドリス両選手が抜け、藤川選手や能見選手などの大ベテランが支えている中継ぎに注目したい。阪神の場合、どうしても外国人選手の比重を野手の方に置きたいところなので、二人の外国人中継ぎの穴埋めとベテランのカバーを出来る限り日本人のしかも若手で行う必要がある。
育成の為の土台は出来ていると思うので、あとは何人育成しきれるかである。