らいてぃん・とぅないと

主に眠れない夜に、筆は進む。

19年プロ野球キャンプ前考察:ロッテ編

前回はヤクルトについて、ポジション別にここに注目したいというのを書いたが、今回はロッテについて書いていこうと思う。去年は井口さんが監督になって、楽しみな若手選手も何人か出てきたがシーズン成績としては五位だった。もちろん育成を進めるのは大事だがここは順位もしっかり上げたいところだろう。それを達成するにあたって特に大事なポジションはどこかを考えてみる。

○強かった時のロッテを思い出してみる
気づけば「334」からもう13年である。これについて真面目な話をすると、大敗した阪神サイドばかり有名になって、大勝したロッテサイドの話題がなさすぎると思う。今一度あの時を振り返って「今のロッテに不足しているもの」を探してみる。
厳密に言えば、2005年のロッテは二位である。が、勝利数で考えると84勝もしており、こりゃ日本一になれるわけだ、と思う。この時のロッテの何が強かったか、やはり四試合で33点も取れる得点力だろう。当時のロッテには100打点の選手はいないが70打点以上の選手が六人もいた。これだけでチーム打点は420点以上となり、50打点前後の選手も三人以上いたのでこれだけで去年のチーム打点を超える。さらにチーム打率も.268ととても高かった。さすがにいきなりここまでやるのは難しいが、せめて井上選手以外にもう二人は70打点以上稼ぐ選手が欲しいのと、チーム打率.250以上を目指したいところ。打点の方で外国人選手の手を借りるとしても、出塁は日本人選手でしなければならないし、外国人選手が不振となればもちろん何もかも日本人選手でこなす必要が出てくる。
さて、この打撃力をどこのポジションの選手に求めたいか。一番大事になるポジションは間違いなく外野手だろう。というのも、外野手は角中選手以外が怪我や不振で通年での活躍がなかなか厳しい状況になっており、伸びしろがあまりにも大きいからである。外野の枠は三つあるが、まずは少なくとも二つを怪我が少ない且つ怪我さえなければ通年で活躍出来る選手で埋めるところから始める必要があるだろう。これが出来れば自然と上記の目標値は近づいてくるはずである。

○他のポジションについて
内野手
井上選手や中村選手、藤岡選手が出てきたのはとても大きい。あとは継続した活躍と、去年不振気味だった大地選手の巻き返しを期待したい。一昨年のドラ1の安田選手も楽しみである。

・捕手
正捕手である田村選手はもっと評価されても良いのではないかと思っている。一方で田村選手が不振に陥った時は他球団より厳しくなることが予想されるので、今年から加入する細川選手の力も借りながら田村選手をしっかり支えられる二番手を用意しておく必要がありそう。

・先発
去年の先発事情において最も残念だったのが、千隼選手が一軍登板せずに終わってしまったこと。まだ大卒二年目だった事もあり気が早いかもしれないが、競合ドラ1である以上どうしても期待をしてしまう。同年のドラ2(酒居選手)やドラ4(土肥選手)、ドラ5(有吉選手)が一足先に一軍で手応えを掴みつつある中で負けじと頑張ってくれれば。

・中継ぎ
ロッテの各ポジションの中では比較的安定していた方かなとは思うのだが、去年良かった方の内、松永、益田の三選手でも防御率3点台というのはちょっと高い気がする。やはり上位を狙うなら防御率を1点台は無理でも2点台に抑えていきたいところだ。

安田選手、千隼選手の前のドラ1は遊撃手として期待され入団した平沢選手だが、その彼が右翼のスタメンで出場した時は驚きと同時に外野の層の薄さを痛感したものである。本人は契約更改の際、内野で勝負したいと語っていたが、安心してそうさせてあげられるように、本職が外野手の選手陣にはしっかり仕事をしてもらいたい。