らいてぃん・とぅないと

主に眠れない夜に、筆は進む。

19年プロ野球キャンプ前考察:広島編

前回はロッテについて、上位を目指すうえで重視して欲しい点をまとめた。今回は広島について書いていこうと思う。最近絶好調の広島だが、連覇を続けるというのはどこの世界でも難しいことである。そんな難しいことを達成する為に重要となるポジションを考えてみる。

○V3広島の今年のキーワードは「三」だらけ!!
…読売に強い広島のことだからってふざけるなと思った方へ、私は大真面目である。キーワードが「三」とは具体的にどういうことかを「三」つに分けて書いていく。
①三塁
これは声を大にして言いたい。長野選手が加入する前どころか丸選手がFA宣言した時ぐらいの段階で、V4への最大の課題は三塁手だと感じていた。というのも去年の安部選手の不振を見ていたのと、カープファンの友達から西川選手が三塁を守るのが厳しそうという話を聞いたからである。国際戦の時のように凄くレベルの高い遊撃手がいれば田中選手を三塁に回せるが、広島内で考えるとそうもいかない。また一塁なら松山選手を呼べるが三塁では呼べない。これらのことから、かなりポイントになってくると思うのだ。ソフトバンクから移籍してきた曽根選手の打力を鍛えるか二軍成績が素晴らしかったメヒア選手の守備を鍛えるのが一番の近道だろうか。
②三番
抜けた丸選手が三番をずっとやっていた以上ここをどうするかというのは避けて通れない。どうも広島フロントは長野選手を三番で考えているっぽいのだが、これは七年前(ちょうど長野選手の全盛期)に読売が試して失敗しているので私はオススメ出来ない(さらに具体的に言えばHR数と得点圏打率が足りない)。打撃だけで考えると西川選手が一番適任と思う。HRはやや少ないが打率と得点圏打率は十分だろう。またHR数を重視するならバティスタ選手という手もある(ただし打率と好不調の波がかなり不安要素)。
③先発ローテの三人目
防御率で考えても勝率で考えても一人目は大瀬良選手、二人目はジョンソン選手で間違いないと思うのだが、三人目以降が考えものである。特に今年はどれぐらい打線が点を取れるか不透明なところが大きいので、三人目候補の野村選手や九里選手が、どちらか一人でも良いので防御率4点台から脱却する必要がありそう。もちろんこの二選手以外に名乗りを上げる選手が出てきても良いのだが、その場合は一年で逆戻りなんてことにならないようにして欲しい(薮田選手は去年これで緒方監督にかなり怒られていた…)。

連覇だけでなく日本一を目指す広島。今年はこの三点に特に注目したいところ。

○他のポジションについて
・外野手
松山選手が残留しようと長野選手が加入しようと「野間次第」だと思っている。去年の優勝において野間選手の飛躍はとても大きかったので、丸選手の穴だけでなく野間選手の穴まで出来てしまうと埋めきるのがかなり大変だと思う。一年だけで終わらないというところを見せて欲しい。

内野手
今年は大丈夫だが、来年はメジャー移籍の可能性が高い菊池選手の後継となる二塁手が必要になるだろう。来年から育成し始めるのではなく、今年の段階である程度目星を付けておきたいところ。上本選手の打力を高められれば一番だと思うのだが、アピール出来るだろうか。

・捕手
そろそろ石原選手に代わる第二捕手が出てきて欲しい。磯村選手や坂倉選手、一昨年のドラ1の奨成選手など、楽しみな若手は沢山いるので、あとは打撃面か守備面の難がある方に関してしっかり克服してくれればといったところか。

・中継ぎ
今年もアドゥワ選手とフランスア選手に期待がかかるところだが、二人とも若くてまだまだこれからの選手なので、あまり過酷な起用をしないようにだけ願っている。それによって短命になってしまうのは非常にもったいない。

今年の広島の最初の対戦相手は奇しくもいきなり読売である。色々あったが、互いに力を出し切って今年も球界を盛り上げて欲しいという私の願いは変わらない。