らいてぃん・とぅないと

主に眠れない夜に、筆は進む。

春から大学生になる方へ

三月のこの時期といえば?と考えると、浪人するなどあれこれ苦労した受験時代が忘れられないせいか、自身の合格発表から三年経った今でも「大学の合格発表日」というイメージが抜けない。
そんな中昨日は、私の所属大学である京都大学の合格発表があった。(勿論他大学に合格した方々もだが、)京大に合格した方々へ、まずは本当におめでとう、お疲れ様と言いたい。それに加えて、せっかく大学に合格することが出来たわけなので、より良い大学生活を送る為に意識して欲しいことを書かせて頂きたい。あまりこの記事を見る新大学生は多くないかもしれないが、一人でも多くの方の目に届けば嬉しい。

○大学での勉強スタイル
高校での勉強では「勉強を教え合う、情報を共有する」というのをどれぐらい行っただろうか。もし高校段階で既にしっかりやっていたと言うなら、大学でも是非継続して欲しい。逆に、全然やっていなかったという方は、大学からはそもそも新しい友達関係の構築からということがほとんどなので苦手意識もあるかもしれないが、頑張ってチャレンジしてみよう。これは全く恥ずかしいことでも何でもない。
大学の勉強は幅が広く、高校での勉強よりも得意分野、苦手分野が多く見つかる。そのうちの苦手分野をどうにかする際、大学では自分で調べようとすると基本的にそう簡単に欲しい情報が見つからない。このような時にすぐに誰かに聞ければ、苦手なままにしておくことなく解決出来るうえ、自分で調べるより印象に残りやすい。逆に自分が自信のある分野について誰かに教えることが出来れば、これも自身の復習に繋がる。受験は「定員に食い込む為に周りと競争する」ものであるが、大学の勉強はむしろ「周りと足並みを揃えてレベルアップしていく」ものであるから、それを意識してやっていって欲しい。

○出来る限り「マイペース」で
当然だが、大学にいる人々は、一般にせよ特色にせよ狭き門を通った人ばかりである。これはまあ高校でも割とそうであるが、大学の場合は日本全国どころか海外からも人が集う為、これまでに見た何倍も「コイツすげぇや」って人を目にすることだろう。
これがプラスにはたらく人は大丈夫なのだが、「自分がまだまだ過ぎる、どうしよう」と落ち込んだり不安になったりしてしまう人も多い。このような考えを持つのは、どうしても人と比べたがってしてしまう人間の性であり、仕方の無いことであるが、やはりあまり自信を無くしてしまうと精神的に参ってきて色々なことに支障をきたすから、もし自信をなくしかけたら、少し考え方を変えて気楽にして欲しいなと思う。
日本には今一億を超える人間が住む。日本だけでも一億なのに、海外に目を向けるとその数は何十億にもなる。人の数だけ「才能」があるから、何かしらの面で自分よりすごい人がいるのはごく自然なことなのである。逆にこのことは周りの人々にとっても同じで、皆それぞれ「すげぇなと思う人」がいる。当然、その中に自分が含まれている可能性も大いにある。
なので、劣等感を抱きそうになっても堂々と歩んで欲しい。自分のやりやすいペースをしっかり保ってこれから頑張って欲しい。もちろんマイペースの意味を履き違えてサボり過ぎてしまってはいけないが。

新しく大学生になる方々のこれからの生活が、受験を頑張った報酬のような華やかなものになることを祈っている。