らいてぃん・とぅないと

主に眠れない夜に、筆は進む。

読売優勝記念レギュラーシーズン総括2

クライマックスシリーズファイナルステージが始まる前に書こうと思っていたが、二日も過ぎてしまったので取り急ぎ続きを…

○捕手:世界を知る捕手と新旧FA戦士と分業化の成功
シーズン前、「炭谷なんて獲得してどうするんだ」という声は尽きなかった。現に当時は小林、大城、宇佐見の三選手が一軍の枠を争っており、見栄え上は捕手が足りているように感じるのもおかしな話では無かった。が、やはり炭谷選手が来てくれたのは球団としては非常に助かったと思う。休ませながら使えば十分なポテンシャルを発揮する小林選手の持ち味も、他の二人に無い大城選手の持ち味も引き出そうと思うなら、今年の起用が一番だろう(残念ながら宇佐見選手は頼もしいリリーフと引き換えにチームを去ってしまったが)。
この起用を進言した(と考えられる)相川氏の功績は大きいと思う。大元を辿れば、今年の捕手陣の成功は彼をFAで獲得した事にあるのではなかろうか。

○内野:いきなりの誤算と早かったリカバリ
優勝はしたが明るいニュースばかりとはいかない。今シーズンは期待の内野手吉川尚選手がかなり早い段階で故障してしまい、復帰にとてつもなく時間がかかった。が、これをすぐにカバー出来たのが本当に大きかった。山本、若林、俊太の三選手がしっかりスタメンの穴を埋めてくれたので、原さんとしてもとても助かっただろう。
また、増田大選手が出てきてくれたのも良かった。流れを呼ぶ走力・守備力で主力に匹敵する存在感を示したと思う。勿論打撃も、落ち着いた犠打、足を生かした長打、優勝を決める適時打など忘れてはならないところばかりだった。

○外野:亀井選手に謝りたい&丸選手に感謝
何より今年の外野に関してはタイトル通り。シーズン前に「亀井選手を代打の切り札に回したい」と書いたのだが、あまりにも活躍が素晴らしく、代打じゃダメだ、まだスタメンでいけるなぁ、と圧倒された。過小評価だったようだ。「世界の亀井」を甘く見ていたと思う。恥ずかしい。
また、丸選手が来てくれた効果は計り知れないほど大きかった。去年まであんなに脅威だった敵が、今年はこんなに頼もしい味方。来てくれた丸選手と、獲得に成功したフロントに大いなる感謝をしたい。
他の選手も様々な貢献をしている。様々な形でチームを支えた陽岱鋼選手、一振りで何度も救ってくれたゲレーロ選手、去年よりまた更にレベルアップした重信選手、強打と明るさでチームを盛り上げる慎吾選手、全員が素晴らしかった。

○唯一悔やしかった点
どうしても、森福選手の活躍がもっと見たかった。ソフトバンク時代から応援していたから。若手の中継ぎが育ち、今年でチームを去る事になった。次の球団ではまた花を咲かせて欲しい。引き続き応援したい。